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吾輩は糞です。

吾輩はたぶん、なにかの糞です。名前とかあるわけ無いっす。

いつだったか、この「世界」に産み落とされて、ただ、いるだけです。

なんも見えないし、動けないし、口も利けないです。なんでか分からんけど、考えだけはぼんやり浮かんでくるんです。


ずっと、誰かが側にいる感じはするんです。

吾輩は生きてるんですよね?

…あなたは?

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サイトデザインリニューアルのためのテスト投稿を兼ねた自由詩的小説。野暮な解説すると「吾輩は」で始まることによって一般教養的に何を下敷きにしたテキストなのかは自明で、文中で触れずとも猫のイメージは残る。また「あなた」は側にいる猫かそれともモニタの前の読み手なのか、また次に紡ぐことばは「誰ですか?」なのか「生きていますか?」なのか、それぞれを読み手に委ねて、自己の存在や現実空間の輪郭が溶けるようなイメージを想起させたかった。そして、生成AIは素晴らしい。